さて、芝居の内容ですが、2ステージとも、大きなトラブルもなく、ほぼ予定したとおりに稽古場でやってきたことが出せたのではないかと思います。
ですので、第三回公演の成立を目指してやってきたわたしとしては御の字でした。
わたしは本番の芝居を2回とも見ましたが、やはり演出者としては、とちりがないようにそれを祈りながら観ていました。
ゴンジの壁の乗り移りのシーンは大丈夫か、そして転換は時間が大幅にかかったらどうしよう、小道具の出し忘れがあったらどうしよう、とドキドキして見ていましたが、それらもなんとか役者たちはクリアしてくれました。
そしてついにエンディングです。
最後のシーンで役者二人のストップモーションと同時に、照明はシルエット、音響はエンディング曲がカットイン(ぱっと音を入れること)、数秒続いて、今度は曲に合わせて、ゆっくりと照明フェードアウト(ゆっくりと暗転してゆくこと)、そして完全暗転。
ああ!なんとか無事に終わった、後は、このまま、カーテンコールに入るのみだ!
わたしは実は芝居を見ている中でカーテンコールが一番好きなのです。
暗転で曲が流れている中、役者4人が、舞台に出てきて、舞台前面に整列して、カーテンコールが始まるのを待ちます。
わたし自身も、照明がつくのを今か今かと待っています。
役者のみんなは、一体どんな表情を見せてくれるのだろう?お客さんの反応は?
そして曲のタイミングで、照明カットイン、4人が並んでいます。
わたしは4人の顔を次々と見ました。
みんな堂々としていて、引き締まったいい顔をしておりました。
全員で一礼の後、ゴンジが役者紹介、一人一人役名と、役者の名前を言ってゆきます。
自分の名前が呼ばれたら、一人ずつ一礼。みんなすごい堂々としている、かっこいい、ずるい。
そして最後にゴンジのほうから、挨拶。きっとゴンジのことだから、噛むに違いないと期待(!?)していたのに、ゴンジは、一言も間違えず、つっかえることもなく、挨拶を言い終える。
ゴンジ、決まっている、ずるい。
そして再び全員で礼をして、それと共に暗転。曲が終わったと同時に客電となり、これで本当に終演。
観客になってくださった皆様、本当にありがとうございました!
そして、役者のみんな、お疲れ様でした!
ちなみにゴンジは、2ステージとも、役者紹介も挨拶も間違えることなく、びしっと決めていた、すごい。
今も、役者たちの堂々とした顔がたまに思い浮かぶ時があります。
わたしはみんなのこの顔を見たくて、今までやってきたんだなあ、と感無量になり、そして思うのです、彼らの顔とお客さんの拍手の音が、アマチュアシアターの演出者の何よりの報酬なのだ!と。
けいちゃん、しぶい。
なんてね(^u^)