いよいよ、本番。今回は、AT第二回目の公演にしてはじめて単独公演でもありました(第一回目は劇場企画公演オムニバスに参加)。
1日2ステージ公演としてやりました。
昼は14時開演、夜は18時開演としました。
入場料に関しては500円いただくことにしました。
アマチュアシアターは、立ち上げ当時、入場料無料公演をうたっていたのですが、今回、はじめての単独公演と言うこともあり、改めて、入場料の設定について考えてみました。
でいろいろな人に意見伺ったのですが、どうも全くの無料にするよりいくばくかいただいたほうがいいんじゃないかという方が多く、最後は一応リーダーのわたしの判断で500円いただくことにしました。
アマチュアシアターとしては、社会人中心のアマチュア演劇グループで営利で公演を企画しているわけではないし、趣味の場を自発で作っているのだから、公演にかかる費用に対してすべて自分たちで賄って、入場料に頼るべきではないと考えていたのですが、全く無料というのも外部のひとにとってはかえって違和感があるんじゃないかという風にも思われ、例えば、無料にすることに主催側としてひとつのもくろみがあるのならそれでもいいのかもしれませんが、ATとしてそんな大それた考えもないし、アマチュアの演劇グループとして、一番受け入れられやすく、自然なところを考えた場合、500円程度がちょうどいいんじゃないかと最後は考えたわけなのです。
公演本番には、受付には、スタッフのりょうと、第一回目の公演でも手伝ってくれた某劇団女優で友達のHさんにもお願いしてついてもらいました。
たとえ500円でもお金のやりとりが発生するとなるとやはりちゃんと責任を持ってくれる受付スタッフが必要になるのです。
チケットは、ダイレクトメール兼チラシ兼チケットなるものを作りました。
これは仕事の元同僚で大学時代に演劇部だったIさんに頼んで作ってもらいました。
本番の公演は、特に事故もなく終了し、予定通り、21時には、ばらし(劇場のかたずけ)もきれいに終了し、しばし一服したのち、散会となりました。
アマチュアシアターは、基本みんな会社員なので、月曜日には、お勤めが待っているわけで、打ち上げは一週間後の日曜日なのです。
ところで、動員に関してですが、これには、課題が残りました。
昼夜併せて、46人の動員でした。
これはちょっと少なかった。
ATは、チケットノルマなどありません。
各メンバーが呼べるだけ呼ぶことでOKです。
またプロのスタンスの劇団や公演とは違って、たとえ出演者とはいえ、趣味でやっていることなので、なかなか押し強く、お客さんを呼べないだろうということも仕方ありません。
またプロであっても、お客さん呼べない役者さんはやはり呼べないものですので、ここでわたしが是が非でも呼んでくださいと言うのは、ATの趣味の活動という性質上きついのです。
わたしは始めから、各人呼べるだけ呼んでくれればいいからと言っておりました。
出演者のメンバーに関しては、それぞれ来てくれる予定の人は来てくれたようですが、予想外のお客さんと言うのはほとんどなかったようです。
一方今回ははじめから、リーダーのわたしが動員は他のメンバーの分まで頑張ると言っておりました。
わたしは実は新宿が実家で地元ですので、一番人間関係があるはずだし、20代の時勉強していた養成所でのつながりなどで、演劇をやっている人の知り合いもいましたので、自分でリストアップしてみて、最低40人位は来てもらえるだろうと思っていたのですが、実際には、24人で、現実の厳しさ、わたしの予想の甘さを知ることになりました。
ATメンバーに関しては、今後も今回位だろうと思われるので、わたしのお客さんの動員を今後もっと伸ばす工夫をしなければならないし、はやり、それ以外のいわゆる、一般のお客さんを呼び込む工夫をしなければならないなあと、今後の課題だと思っています。
ちなみに今回は一般のお客さんが7人も来てくれて、それが以外でもあり、助かりました。
今回の上演作品である「寿歌」は有名な作品でもあるのでそういうことにも助けられたのかなと思います。
また、動員をがんばらなくちゃならないのは、入場料をいただいてそれから公演費用を払うということではむろんなく、わたし達ATの活動を、より多くの人に見てもらいたいからであって、それはまた同時にわたし達の楽しい思いや情熱を多くの人とシェアしたいからです。
お客さんがいて、はじめて演劇活動は演劇活動として成立するのですから。
そういう意味でも今後もっと動員のための工夫・努力をしていかなければと思っております。
●公演費用のこと
今回の公演でかかった費用についても公開しておきます。
公演費用総額:265,000円
(主な内訳)
劇場レンタル代(その他諸経費含む):85,000円(2日間)
照明費(人件費及びその他諸経費含む):45,500円(2日間)
舞台監督費(雪かご作成費含む):45,400円(2日間)
小道具・衣装費:8,000円
宣伝・制作費:8,500円円
稽古場代(新宿生涯学習会館3か月分):23,700円
稽古場代(劇場稽古場使用):20,000円
戯曲上演料:5,000円
費用に関しては、最終的な費用を出して、メンバーで均等負担するのですが、まず、維持費の積立金から15,000円公演費用として使い、さらに上演収益として、24,000円ありましたので、最終的に均等負担しなければならない総費用額は、226,000円となりました。
これをメンバー人数(ここでメンバー人数と言っているのは、演出者と出演者のことなので4人となります)で割ると、一人負担分は、56,500円となりました。
アマチュアシアターは、HPに載せているように均等負担分の上限を一人50,000円としていますが、今回は、本読みの段階で、出演者が一人抜けてしまったので、1人50,000円の負担ではきびしいという話をしていて、それで今回は、話し合いで、一人負担60,000円ということで話がついていたのでした。
何かあればメンバーで相談して決めるというのがATのやり方です。
今回は、一人60,000円の負担予定で、3,500円戻ってきた計算になります。
(ああ、それと途中で降りたメンバーからは10,000円はAT口座に入れてもらいました)