以前からずっと思っていました。まずは公演を3回成立させること。
それを一つの目標としてやってきました。そして、第三回公演が終わった今、改めて、今までやってきたこと、そしてこれからのことを考える段になったと言えるかもしれません。
そして、まあ、このレポートでは、この7年間と、3回の公演の集大成として、長々と活動してきた中で経験したこと、考えたこと、感じたこと、苦心したことなどを書いてきました。
そしてここでは二つのことについて、「ATのこれから」として、書いておきたいと思います。
ATのコンセプトについて
これは公演が終わるごとに毎回総括ミーティングで見直しをしてきて、公演を共にしたメンバーと確認しあってきました。
そして、7年たって、再び見直してみて、HPで言えば、「はじめての方へ~夢見る頃を過ぎても」「ATのコンセプト」などは、なんら改定するところもなく、今でもきちんとATの内実と理想を表しているし、この方針でこれからもやってゆこうとわたし自身は確信しています(とりあえず7年を振り返った限りでは)。
これらは、8年前、ATを立ち上げる時に、まあ、わたしなりにいろいろ勉強したことなどを寄せ集めて、作ったものです。
しかし、今のわたしにとっては、コンセプト、いわゆる追い求めるべき理想が8年前と変わらないというのは、ちょっとした驚きでした。
作った当時は、たたき台として作って、これからきっといろいろ修正されてゆくのだろうなあと思っていたものですから。
まさか立ちあげて7年も立つのに手つかずでそのコンセプトが生き続けるとは思っていなかったのです。
具体的な運営は今後どうしてゆくべきか?
アマチュアシアターのいいところは(そうわたしは思っているのは)、少人数で、しっかり、演劇の基礎的な体験を積めることだと思っています。
わたし自身が演劇の基礎を十分に体得しているわけでもないので、ちょっとおこがましい発言ではありますが、発声、即興、セリフ、シーン作り、本番。
それぞれを、ある程度ちゃんと体験することができるところではないかと思っています。
手前味噌ですが、特に本番の公演を経験したメンバーは、公演が終わるころには、初舞台の人でも、なかなかの役者顔になっています。
ある程度の質を確保できるのは、少人数でじっくりと稽古をやれるからだと思います。
いままでやってきた経験では、メンバーの数は7、8人位が最大限で、それ以上増えてしまうと、人数が多すぎてしまって、各メンバーが2週間に一回の稽古で、自分の稽古の時間を十分に持つことが難しくなります。
社会人で、せっかく大事な日曜日を使って、稽古に出てきてくれるのだから、やはり、一回の稽古の中で、自分の出番がしっかりあるということは大事だと思います。
だからやっぱり、これからも、定員を7~8人と定めて、その中でしっかり稽古をしてゆこうと思っています。
ただ、アマチュアの弱い点としては、さまざまな理由で急に辞められてしまうことです。
これはアマチュアの活動としては仕方のないことですが、今まで公演をやってきた中では、本番の稽古に入る段階で、最終的には、3~4人位が残る感じになっています。
そこで、ひとつ夢見ていることは、アマチュアシアターで公演を経験した人と、今は活動から離れてしまったとしても、連絡を取り合いながら、公演にのみ参加と言う形で、再び一緒にやれないかな、ということです。
アマチュアシアター公演経験者であれば、アマチュアシアターの主旨ややり方は、よくわかってくれているし、信頼できるからです。第三回公演の時は、りんごがそうでした。
今後、公演を重ねるに従って、ATの公演の経験者の層が広がってくれたらいいなと思います。
そうしたらいつかは、本番の公演で、シャイクスピアやチェーホフの作品を取り上げるということも不可能ではないかもしれません。
しかし、まあ、アマチュアシアターの公演は、実績的には、2年に一回のペースだし、どんなにサイクルを早めても、アマチュアシアターの性格上、1年半に一回位の頻度でしか公演をうてないので、ここは、のんびり構えて、やはり、一回一回の稽古と公演を大切してゆきながら、そんな夢も見ながら、このアマチュアの活動を続けてゆければと思います。
アマチュアシアターはこれからも、地道にこつこつと純粋に、アマチュアの演劇活動を続けてゆきたいと思っています。