2010年末のATメンバー離散の出来事から年が明けた2011年1月、けいちゃん(わたし)ともう一人のメンバーしろれさの二人は新宿の稽古場におりました。
当初わたしは活動の続行条件は、最低遂行人数3人と思っていたので、しばらく休みにしようかなと思っていたのです。
しかし、しろれさの強い希望で、2人での稽古を決行することにしました。
二人で稽古になるのかしら、と思っていましたが、しろれさの発声の仕方等のチェック、しろれさが去年からレギュラーの稽古でやっていた『夏の夜の夢』のヘレナの一人台詞のシーン作り、そして元メンバーで作家の紀本直美さんに書いてもらった二人芝居の台本『肝心なこと』のシーンをぼくも役者として参加して、しろれさと二人で仕上げる、といったことを稽古の内容としてやっていたら、意外と二人でも稽古が成立してしまいました。
しろれさは、出ずっぱりだったので、4時間やったらふらふらになっていましたが、それでも楽しんでやっているようでしたし、ぼくも一応指導的な立場で、打ち込んでやってみたら、結構充実した稽古ができていたように思います。
二人でも稽古は成立するものなのかとその時、学びました。
当時の成果は、動画にとり、アマチュアシアターのサイトの「ATの動画」コーナー(youtube)にアップしております。興味のあるかたはぜひ見てやってください。
○ヘレナの一人台詞のシーン
○『肝心なこと』
そんな中で、まずATの再興に向けて、第一の課題だったのが、3人目のメンバーに入ってもらうということでした。
ATのメンバーは、サイトを見てコンタクトしてくれた方からの参加が100%です。
懸念していたのは、わたしは、丁寧にも「ATの活動記録」というところに2010年の活動記録として、ATメンバー離散の事件のことも書いていました。
わたしが一人のメンバーを辞めさせたことや、それに続くメンバーの反動などにより、8人いたメンバーが離散してしまった経緯まで載せておりました。
だから仮にサイトを見つけてくれて、メンバーに応募してみようかなと思ってくれたとしても、この記録を読んだら引かせてしまい、コンタクトもらうのは厳しいのではないかと思っていたのです。
ただATメンバー離散のことは、ATの活動の歴史の中で、一つの出来事として、きちんと記録に残しておきたかったし、わたし自身は、誠実に向き合ってきた結果の出来事として、なんら後ろめたいこともなかったので、それはどうしても記録として残すべきだと思ったのです。
ところで実はもうひとつ、3人目のメンバー参加に関して、ちょっとハードルになってしまうかなと思うことがありました。
それは、わたしとしろれさが、プライベートでお付き合いをしていたということです。
なんだそうか、と思われる方もおられるかもしれません。
だから男女2人でも稽古を続けることができたのかもしれません。おそらく70%位はそのおかげです。
振り返ってみれば、しろれさと付き合いはじめたのは、2010年の夏ごろからでしたが、いわゆる、グループのリーダーであり演出者と1メンバーとの交際ということも、2010年の他のメンバーたちにとっても少なからず、波紋を呼んでいたようでした。
あの二人はどうなるんだ?ATはだいじょうぶなのか?みたいなことは、みんな思っていたかもしれません。
またそれがATメンバー離散の事件と全く関係がなかったとも言い切れないようにも思います。
しかしまあそれはそれとして、2011年、3人目のメンバーを迎えるにあたって、そんなことも参加しようとする方にとってハードルになってしまうのではないかと思っていたのです。
補足:2010年末で、メンバー2人になってしまって、再びメンバーを集めるのは大変じゃないの?と思われた方がいるかもしれません。
しかしそれに関しては、わたしははじめから心配していませんでした。ATには既によくできた機能するホームページという資産があったからです。
よくできたとは、内容のある記事が豊富にあり、機能するとは検索エンジン対策もされていて、社会人でも芝居がしたいと思っている人に発見されやすいホームページになっているということです。
だから基本的にはメンバー募集を再開すれば、なんにもしなくてもコンタクトがあるだろうことは分かっていました。