11月公演中止の記録

あ痛たたた!あいたたた!!あいたーー!!!

 

ということで、ホームを見ていただいた方はもうご存知かと思いますが、アマチュアシアターの記念すべき第二回公演(2008年11月公演)が中止になってしまいました(涙)。

 

気にかけていただいた方には大変申し訳なく思っております。

 

どんなものであれ、まずは、公演を成立させてなんぼ、というところもありますので、そういう意味では、中止の決断は、メンバー全員にとってとても残念なものでした。

 

しかーし、今回の起きた事どもからも、アマチュアシアターの性格はよく表れているし、だからこそ、次に向けての課題も見えてくるわけで、きょうはそれについて書いておきたいと思います。

 

とりあえず転んでもただでは起きあがらないぞ、みたいな、気概で。

 

(ていうかぼくは本当に転ぶと10年くらい起き上がれないんだけどね)

 

さて、今回の11月公演ですが、実は、結構、波乱が多かったのです。

 

とはいってもそれは悪い意味での波乱ではなく、どうしようもないものでした。

 

今年、1月の段階では、実は、役者は3人(主任、りんご、ナヲ)いて、3人芝居を企画しておりました。

 

それが、3月も半ば過ぎいよいよ4月から本番の稽古という時になって、主任が降りることになり、それではということで、急きょ、残りの役者2人と演出のぼくの3人で話し合った結果、2人芝居に変更となりました。

 

実はそのとき降りた主任は12月初めの段階では、まだ公演参加の見通しが立っていなかったので、ひそかにわたしけいちゃんは、2人芝居の台本も2つくらい準備しておいたのです。

 

そのおかげで、急きょ、2人芝居になりましたが、おそらく2週間くらいで、次の台本が決まり、なんとか4月からの本番の稽古初めに間に合わせることができたのでした。

 

しかし、すでに小屋はとってあったので、主任には小屋の予約金の4等分(4250円)は負担してもらいました。

 

アマチュアシアターは、基本すべて参加メンバー等分負担を原則としています。

 

さて、なんとか4月から読み合わせがはじまり、5月の終わりに、読み合わせも終わり、いよいよ立ち稽古という段になりました。

 

立ち稽古第一回目は、はじめ、てこずりましたが、それは予想の範囲内で、結局予定していたシーンまで荒立ちをすることができたのでした。

 

(まあまあ、いいぺーすだ、、、)

 

しかし、この第一回目の立ち稽古が、11月公演最初で、最後の立ち稽古となるとはだれが予想してたでしょう、

 

がーん!ショック!涙!!

 

(でもありうることと思っていたけどね)

 

そして2回目の稽古の日の前の晩遅くにメンバーのりんごから電話がかかってきました、

 

「・・・・・相談がある、・・・」、というので、わたしは、

 

「はいどうぞ」、といって聞いてみる、

 

つまりは、どうも現在の彼女が抱えている仕事の状況や職場の環境等の変化に対応するためには、それと並行して11月公演の稽古を継続してやってゆくのは、厳しい、とのことでした。

 

そんでぼくは、

 

「ああ、そうか、じゃあ、11月公演は降りるか?」と聞いたら、

 

はい、と言ったか言わないとかで、それで結局、そういうことで話を締めくくり、相手役のナヲにもそれを伝えて、翌日の稽古は、変更して、今後の対応どうしようかミーティングを開くことにしたのです。

 

選択肢としては、代役を探す案と、もしそれがだめなら、中止にしましょう、ということになりました。

 

わたくし、それなりに3人位に当たってみましたが、結局、出演してもいいというお言葉はもらえず、万策尽きて、今回の中止と相成ったわけです。

 

まず、公演をおりることになってしまったメンバーのことですが、主任は、去年一年間難しーい国家試験を受けるために仕事と受験勉強を阿修羅のごとくこなして、なんとストレートで2次試験まで合格し、今年の2,3月は資格付与を前提とした研修をこれまた勤めている仕事と掛け持ちしてこなし、4月には晴れて中小企業診断士という称号を手にすることができました。

 

これは、なかなかできることじゃない、りっぱでした。

 

そして、彼自身(当時34才)のキャリア人生の中で、いまこのときが大きな節目を迎えていることは容易にみてとれ、

 

アマチュアシアターに入るくらいだから、もともとバカをやるのも大好きな彼だったのですが、

 

研修を終わった今、今後のキャリア実現を考えると、公演参加は、難しい、という話を彼から聞いて、

 

「じゃあ、11月公演、不参加にしようね」

 

とぼくは言っていました。

 

アマチュアシアターは、参加する各自が成長し、より豊かな人生を送ろうと願っているひとのためのものなので、

 

その事態は、アマチュアシアターにとっては、なんら残念な話ではありませんでした。

 

しかし、各メンバーが一緒に主任と芝居をやることができなくなったことを残念と思うことは、致し方ないことでした。

 

りんごの場合も、事情は、近いものがありました。

 

りんごは、ソフトハウス入社4年目で、これから彼女は、会社の中核を担うべき人材として、ますます会社に鍛えられ、試される時期に差し掛かっているのでした。

 

今年(2008年)の7月から8月がまた多忙期のピークになるのですが、連日の終日残業や、休日出勤が度重ねる中でも、いまは、自分にとっても頑張りたい、と前むきに仕事に対して、自分の人生に対して勝負している彼女に対して、それを優先させてあげる、むしろ応援してあげるのは、アマチュアシアターとしては、これまたとても自然なことでして、だからりんごが降りることになったのも、その事態は、アマチュアシアターとしては、残念な話ではないのです。

 

ただ、彼女と一緒に芝居をする機会が遠ざかってしまったことが、ぼくも含めた残されたメンバーにとって残念なことだったということは言えるかもしれません。

 

アマチュアシアターは、こんなことどもを大切にするし、そういうあり方をしたグループなのだということをここでは、ひとつ強調しておきたいのです。

 

ただ、AT発起人としてのけいちゃんとしては、この公演不成立という事態はなんとしても回避したかったし、しなければならなかったと反省しています。

 

せっかく、ぼくのおんどで、ひとが集まってきてくれているのに、公演を成立させる、という大枠の前提を実現させることができなかったのは、発起人の責任であると思っております。

 

そこで、今回の場合の教訓ですが、これはわたしの芝居の師匠からも何度も指示されていたことですが、やはり最小人数で公演を企画するというのはリスクが大きいわけで、そのためにも増員、つまりメンバー集めのアクションをもっと積極的にとってゆかねばならないということです、せめて、5人、6人位は、メンバーがいないと今回のような場合には対応できないということです(それに多い方が活気があるし楽しいしね)。

 

もうちょっとメンバーに余裕があれば、りんごももっと楽に自分の役を降りることが出来たろうし、何よりも去年のくれから参加してくれているナヲにアマチュアシアターでの初舞台をきちんと踏ませてあげることができたのです。

 

師匠には、そういうアクション・行動がとれないようならお前にグループのおんどを取る資格はない、集まってきたひとたちに対して失礼だ、と言われました。

 

厳しいですが、そのとおりだと思っております。

 

りんご、ナヲ、今回は、ほんとにごめんなさい。

 

今回の教訓を生かしてなんとか次につなげてゆきたい、と思う発起人のけいちゃんでした。

 

ちなみに、りんごは、役は降りましたが、ATメンバーであることには変わりないので、しばらくの間やる普段の稽古にはでてくるし、しばらくは状況をみることになりそうですが、きっとまたアマチュアシアターの舞台に帰ってきてくれることと思います。

 

りんごファンの方は、しばし、お待ちください。

 

またナヲも、AT始まって以来のイケ面ということで、近い将来必ず皆様にお披露目させていただきますので、もう少々お待ち下さいね。

 

ではでは、11月公演への道完結編でした。

 

文:けいちゃん